鉄道愛好家のことを鉄道ファンといいますが、一口に鉄道ファンといっても電車に乗るのが好きな人や写真を撮影するのが好きな人、見ているだけでも良いという人やHOゲージやNゲージなどの鉄道模型を集めて楽しむ人など色々な趣向のファンが存在しています。
ちなみに、電車に乗ることが好きな鉄道愛好家のことを「乗り鉄」、鉄道模型を集めてジオラマを作ったりケースの中で保管して模型を眺めるのが好きな愛好家を「模型鉄」、そして横山英俊のように写真撮影を楽しむ鉄道ファンのことを「撮り鉄」など、色々な愛好家が存在しています。
中には、電車に乗ることや写真撮影もしたい、模型も集めているなどの熱烈なファンも存在しているようですが、乗り鉄の場合にはいくつかのパターンがあるのが特徴です。
現代社会はスピード時代
現代社会はスピード時代などからも、目的地に少しでも早く到着できる方法を選択して移動したいと考える人が多くなっています。
これはビジネスの場合はもちろん旅行などの場合も、旅行先に少しで早く到着して色々な場所を周りたいと考える人が多いわけです。
新幹線や飛行機などは早く到着できるための交通手段ともいえるわけですが、従来は寝台特急などを使わないと行くことができない、例えば飛行機を使えば短時間で済むけれども航空券は高くて東京から九州まで安く行くためには寝台特急を利用するのが一般的だったわけです。
その理由の中には、九州地方に向かう新幹線というと大阪方面までしか行くことができないなどがあるのですが、今のように九州地方を縦断するような新幹線は存在していませんでしたので、航空券よりも安いといえる電車といえば寝台特急のみでした。
極端に需要が減った寝台特急
需要が極端に減ったなどから寝台特急の姿はなくなり、唯一残っているのはサンライズ瀬戸・出雲やカシオペア、トワイライトエキスプレス瑞風などのみ、他の寝台特急はすべてなくなってしまいました。
寝台特急は、かつてブルートレインの愛称で鉄道ファンだけでなく多くの人々から親しまれて来たもの、乗り鉄ファンや撮り鉄ファンなどの間からも注目を集めていたわけですが、それぞれの寝台列車の最終運行となったときには多くのファンが駅に集結して、写真撮影を行うなどその最終運行などの情報はどこから仕入れているのか鉄道のことをあまり知らない人にとっては疑問点になるのではないでしょうか。
最も、最終運行日となったときにはメディアの中で紹介されるので、特別な方法で情報を入手しているわけではありませんが、電車の中には特別な編成や従来とは異なる電気機関車を使い客車をけん引するなどのケースもあり、このような情報は一般的なメディアの中で紹介があるものではないので、どのような方法で情報収集しているのか撮り鉄初心者にとってわからないことだらけになりがちです。
その日限りの特別編成での電車が登場する、これはその時のチャンスを逃せば二度と目にすることができない、写真を撮影する人にとって大きな魅力といえましょう。
情報の発端となる部分は鉄道ファンでなければわからない
ファン同士のつながりがあることや、現代はネット社会なのでソーシャルネットワークを通じて情報を集めているなどが挙げられわけですが、その情報の発端となる部分は鉄道ファンでなければわからない、ある意味ベールが包まれているといっても良いのではないでしょうか。
時刻表を購入したことがある人は多いかと思われますが、時刻表は全国のJRや私鉄各線など様々な乗り物の時刻を調べることができるもの、電話帳ほどの厚さはないのですが毎月発行されるなどの特徴があり、鉄道愛好家の必須ツールともいえる本です。
時刻表には、特定の情報も掲載してありその情報を元に撮り鉄や乗り鉄などのファンが利用することが多いようです。
乗り鉄の場合は、各駅停車を利用してなるべく遠くまで行くなどのファンも多いようで、どこまで1日で行けるのかを調べる目的で時刻表を使います。
例えば、東京から東海道線を利用した場合には、乗り継ぎをすれば大阪方面まで行くことも可能ですが、途中止まりの電車が多いので乗り換え時刻を調べるときなど時刻表を必須ツールになります。
東京から熱海まで各駅停車で出向き、熱海で浜松行きに乗り換えて浜松で次の目的地といった具合に、どのくらいの時間で乗り換えができるのか、時刻表を使えば一目瞭然です。
まとめ
撮り鉄の場合は、電車の写真を撮影することが第一目的ですが、普段から走っている電車だけでなく季節運航になっているものや中々お目にかかれないような車両編成になっているものなど、ホームの端で高価なカメラで目的の電車が来るのを待っている、シャッターチャンスを待っているわけです。
あまりにも集中しているので、ホームの際まで行って電車の運転手さんから警笛を鳴らされてしまう、駅員さんに注意されてしまうなどのトラブルもあるようですが、写真を撮影するときには第一に安全を考えることが大切ですよね。
最近は小学生などが高価なカメラを持っていることもあるなど撮り鉄ファンの年齢は様々です。