社長就任の贈り物や気をつけるべきマナーについて
知り合いや取引き先の人が社長に就任した場合には、お祝いの品を贈ることが通常となっています。
しかし自分の周りで社長就任のお祝いの機会があることはそれほど多くないので、どのようなものを贈ればよいのか、どのようなマナーに気をつけなければならないのかなど心配になる人も多いのです。
日本には格式や形式があり、贈り物を選ぶとなった場合にもかなり気を遣うものです。
就任祝いに贈る定番の品物としては、花があげられます。
その中でも胡蝶蘭が一番のおすすめとされています。
胡蝶蘭には幸福が蝶のように飛んでくるという縁起の良い意味が込められています。
このことから幅広い分野でお祝事にもちいられることが多いものです。
胡蝶蘭はお祝いごとに用いられる物としても、一般的によく知られたいるので、間違いありません。
そのほかにも根を下ろして頑張ってほしいという意味を込めて鉢の花を贈ったり、アレンジメントフラワーなどの花束を贈る人も見られます。
できる限り縁起の良い花や適切な花言葉を持っている花を選ぶのが望ましいと言えるでしょう。
しかし見栄えがどんなに良いものであったとしても、香りが強い花はできるだけ避けるべきです。
華やかな見た目の花としてユリが挙げられます。
見た目の華やかさからお祝いごとに向いているように見えるかもしれませんが、香りが強いので事務所などには飾りにくいものです。
せっかく贈ったのに相手が扱いに困ってしまう可能性もあるので、控えた方がよいでしょう。
香りの強い花を好むとわかっているのであれば、贈っても問題はありません。
そして花以外のものを選びたい、花を添えて品物を贈りたいと思う人も多いことでしょう。
お酒好きならばワインや仕事関連のプレゼントも喜ばれる
このような場合に贈りたいものとして、もしもお酒が好きな人であれば、ワインを贈るのも一つの手段です。
その中でも紅白のワインは定番とされていて、就任した人にちなみ、生まれた年のワインなども適しているといえます。
グラスもセットにすれば、さらに喜んでもらえることでしょう。
しかしお酒を贈るとなった場合には、相手がお酒が好きかどうかを事前に確認しなければなりません。
あまりお酒を飲まないという人の場合には、仕事関連のプレゼントが良いかもしれません。
パソコン関連のアクセサリーや名刺入れなどが人気です。
名前が入っているビジネス用品は、日常的にも使う機会は多く、喜ばれます。
必ずしも高級なものばかりが喜ばれるというわけでなく、役職相応のものを選ぶ必要があるでしょう。
社長の就任祝いとなった場合には、格式の高いものを贈ることが重要となります。
ブランド品を贈りたいと考えるのであれば、ある程度名前が知られているブランドであり、なおかつ相手の好みのブランドを選ぶ必要があります。
ネクタイを考えるのであれば、キャラクターのイラストがプリントされているようなものや個性的すぎるものは避けた方が望ましいです。
TPO考えて、常識の範囲内で選ぶようにしましょう。
どのようなものを贈るのかがきまったら、贈り方のマナーについても確認しておく必要があるでしょう。
贈り方のマナーやタイミングを確認して手配する
贈り先とタイミングとしては、就任式が開催されるかどうかにより異なります。
就任式が開催される場合には、就任式会場となります。
前日から当日の朝に届くように手配し、持参するのであれば、パーティー出席時に持参しましょう。
もしも会場に花を贈りたいと考えるのであれば、必ず事前に花の受け取りができるかどうか、受付の可能時間などを確認したうえで、配送の手配を行う必要があります。
就任式が開催されないのであれば、相手の会社におくります。
配送する場合には就任日当日中に届くように手配しましょう。
持参するのであれば、事前に都合のよい時間を確認し、正式就任後、早めの段階で渡しに行くのが望ましいです。
前任者が在職しているときに、新しい社長に就任祝いを贈ることは非常に失礼です。
必ず正式な就任日と就任式の有無を確認してから手配するようにしましょう。
しかし社長の就任が前任者がなくなったことによるものだった場合には、送り先の企業は喪中となってしまいます。
このようなケースの場合にはお祝いを用意する必要はないので注意しましょう。
メッセージを書くときに注意したいこととしては、まず最初に相手の役職や名前を絶対に間違いないように気をつけることです。
役職を間違えたり氏名の漢字の間違いは非常に失礼にあたります。
書きはじめる前には必ず贈り先に確認してから記入するようにしましょう。
また忌み言葉にも十分な注意が必要です。
変わりゆくや変化、移ろいなどのような変化を連想させる言葉、倒れる、失うなどのような衰退を連想させる言葉は忌み言葉に当たります。
絶対に使わないようにしましょう。
社長の就任は一生に一度の大きなイベントとも言えるでしょう。
予算をよく考えながらも、役職に見合った格式の高いものを選ぶ必要があります。
身内なのか、または取引き先の相手なのか、相手との関係性などもよく考えたうえで、贈り物を選ぶようにします。
しかし一番大切はお祝いする気持ちであり、難しく考えずに相手のことを考えて選ぶと良いでしょう。