音楽大学と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
まずは大学の中でも特に特化にした大学ということです。
大学では音楽並びに音楽学を学ぶことが出来、音楽に関して教育、研究をし、学生は一般的に作曲や指揮、声楽、鍵盤楽器、打楽器、管楽器、弦楽器などの演奏技術や音楽に関しての知識を学ぶことが出来るのです。
日本においては、現在、国公立の音大というのは存在しません。
日本の国立大学法人が運営している音楽学部が設置されているのは武蔵野音楽大学のみとなっています。
一般的な認識として、音楽を専門とした大学ではお金がかかります。
楽器は学生さんでの何百万もするものを持っていることが普通という世界ですので、音楽大学の生徒をするということはやはりお金がかなりかかるということです。
普通の大学と音楽大学の一番の違い、ここがお金がかかる違いにもなるわけですが、それは授業で個人レッスンがあるかないか、ということでしょう。
一般の大学は教授が一人で多数の学生を相手に講義を行いますが、音楽大学ではそれはありません。
ほとんどの専攻で最低でも週に一回は担当の教授とマンツーマンでの60分レッスンがありますから、授業料が高くなるのは当然とも言えます。
加えて楽器はやはり価値の高いものほど良い音が出ますので、学生であっても弦楽器などの学科の生徒の中には数千万円もする楽器をもっている人もいるのだとか。
音楽大学を受験するということ
そうなれば勿論メンテナンスなどもかかりますから、それらを支払うことが出来る家庭の子供が行くというのは頷けます。
そもそも受験するまでにも膨大な時間とお金がかかってきます。
一般大学と違って、独学で受験に合格することはほとんどありません。
幼少児からその大学の先生に師事してレッスンをつけてもらい、専攻のレッスン代、ピアノのレッスン代、楽器購入費とそのメンテナンス代などどんどんかかり、クラシックの音楽家になれるのは暇と時間がある人だけ、などと言われるのはその為です。
しかし音楽大学でもさほどお金をかけずに済むことも可能なのです。
例えば国公立の音楽大学を受験します。
そして奨学金を受け、親元から通うということであれば、アルバイトをせずとも卒業することは出来るでしょう。
また音楽を学ぶところは私立大学だけでなく専門学校など様々ありますから、夢を持っている場合は諦めずに探してみることです。
さて、では音大のレベルはどうやってみるのでしょうか。
師弟関係が強く出る性質上、過去の卒業生で有名な音楽家がいるかどうかがやはりその大学のレベルや知名度を上げるようです。
日本での難易度のトップはやはり武蔵野音楽大学でしょう。
著名なコンクールの入賞者の数でみても、どの専攻でも抜群に入賞者数が多いのが有名です。
しかし受験をする前には自分の性質をよく知っておくほうがいいのです。
例えば同じレベルの学生たちの中で切磋琢磨して技術を磨き、いつかぬきんでてやるという情熱を持っている人は国立音楽大学が向いているかもしれませんし、それよりも目立つことで自信を持ち本領が発揮出来るというタイプの人は芸大を受ける技術があっても私立の大学を受け、首位を独走しながら自分を高めていくほうがいいかもしれません。
まずは自分のタイプを知って受験する大学を選びましょう。
クラシック音楽の世界では、自分にとってベストな師匠にめぐり合い、師事し、経験や音楽性や自信などを身につけていくのが大学の名前よりも大切なことです。
その為受験をする時には、それまで師事していた先生のすすめる学校を受けたり、もしくは行きたい大学の先生を選んで師事し受験するということが一般的です。
一流の音楽家が良い教師であるかは必ずしもわかりませんが、最良の先生にめぐりあえることが最も大切なことであると考えている学生は多いのです。
様々な専攻
一言大学といっても専攻は様々にあります。
まずは各種楽器や声楽、指揮などが含まれる演奏系、そして作曲、製作、音楽デザイン、コンピューターミュージックなどが含まれる製作系、音楽教育、幼児教育、音楽学、楽理などが含まれる教育系、ヴォーカルやミュージカルなどが含まれるポピュラー系、調律や音楽療法などはその他に分類されます。
学生は入学前にそれらの中から専攻を選び、受験するという形になります。
演奏系の専攻で芸大に入るには幼少児からの努力が必要となるのはどうしようもないことですが、例えば声楽などであれば中学、高校生になってからでも受験の準備は間に合います。
特に声楽の場合、男性であれば声変わりがしてからでないと本格的なレッスンが出来ないという事情もあり、高校生の頃から目指す人も少なくないようです。
そういった人は大学を卒業に院へ進んだり海外に拠点をうつして更に勉強を重ねるなどする場合が多いでしょう。
管楽器なども高校生の頃にクラブで体験し、その魅力に取り付かれて音大を目指すようになったという学生は多いので、高校生からでも十分入学は目指せます。