ブランド腕時計には機械式時計である事が多く、クオーツ時計とはメンテナンスの方法が異なっています。
メンテナンスの方法をしっかりすれば何十年も使い続けられる物もありますので、購入前にメンテナンス方法を把握しておくのがお勧めです。
まず、ブランド腕時計を購入したら必ず行うメンテナンスとして、拭き掃除があります。
金やステンレス等、一般に劣化しにくいと言われている素材が使われている物でも、油断は禁物です。
毎日使った後に、裏蓋やブレスレットの裏側等の肌に触れやすい部分を念入りに拭き掃除しましょう。
錆や変色、劣化によるブレスレットの破断等を防ぐ事ができます。
次に、時計合わせとゼンマイの巻き方を覚えておきましょう。
カレンダー機能のあるモデルは、時刻合わせをする前に現在時刻を確認するべきです。
午後8時から午前4時頃は時計がカレンダー機能に関わるパーツを動かしている時間帯となっています。
この時間帯に時刻合わせをすると、時計に余計な負荷をかけてしまうものです。
無理な操作はパーツの破損や精度の低下に繋がりますので、注意しましょう。
ゼンマイの巻き方としては、決まった時刻に巻き上げる習慣をつけましょう。
例えば、毎日朝起きた時に1度巻上げるようにします。
1度限界まで巻き上げるだけで、数日間は動き続ける動力になります。
頻繁に巻く必要はありません。
あまりゼンマイを巻き上げる頻度が多いと、ゼンマイに余計な負荷がかかって故障の原因になるものです。
また、ゼンマイを巻く時は、竜頭を少し逆回ししてから巻き上げるのを繰り返す方法があります。
ゼンマイを巻き上げ過ぎるのを予防する操作方法です。
現代のモデルは巻き上げ過ぎるのを予防する機能がありますが、基本的な操作方法として一応覚えておくと良いでしょう。
この他には、オーバーホールの計画を立てておきましょう。
機械式時計は数年に1度はオーバーホールをして、隅々までメンテナンスをする必要があります。
個人で行うのは極めて難しいので、腕時計を購入したブランドか時計修理店に依頼する形になるでしょう。
ブランドにオーバーホールを依頼する際は、販売店やサービスセンターに持ち込む形になります。
また、ブランドによっては宅配便を利用してサービスセンターまで時計を発送できるサービスもありますので、近くに販売店やサービスセンターがなくてもオーバーホールを依頼できます。
時計修理店も同様に依頼ができますが、専門の時計師と特殊な設備の整った時計修理店に依頼する必要があります。
費用は時計修理店の方がリーズナブルですから、信頼の置けるお店を探しておくのも良いでしょう。